2015年05月11日

旧東海道歩き箱根越え10(葭原久保一里塚〜関所南・駅伝ミュージアムで終了)

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杉並木の国道1号線を進んでくると左、旧街道の杉並木入口に一里塚があらわれます。

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江戸から24番目(24里)の葭原久保(よしわらくぼ)一里塚です。こちらの一里塚では標識樹が榎や欅ではなく、檀(まゆみ)が植えられていたそうです。檀は真弓とも書き、良くしなるために弓の素材に使われた木です。

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箱根旧街道杉並木の碑。

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東海道では旅人に木陰を作る目的で並木が植えられましたが、ほとんどは松並木で杉は箱根だけだとか。霧が多く松が育ちにくいために杉にしたといわれています。

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箱根の杉並木は4地区、計400本程度現存しています。4つの地区は、権現坂を下りた歩道橋の所から芦ノ湖畔までのドンキン地区、芦ノ湖畔から恩賜公園駐車場前までの吾妻嶽地区、恩賜公園駐車場から関所までの新谷地区、芦川集落の先から挟石坂までの向坂地区。

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傷んできた杉は土壌改良などいろいろと工夫されて保護されています。

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旧街道の杉並木が終わり国道1号線に合流すると、向かい側に県立恩賜箱根公園の駐車場が見えます。沿って国1を歩き、少し先の右側(向かい側)に関所と駐車場の入口。関所までの道はきれいに整備されています。

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箱根関所の江戸口御門。現在の箱根関所は1999年から2007年までかけて、江戸時代の関所を復元再建したものです。1983年に静岡韮山(現伊豆の国市)の江川文庫から「相州箱根御関所御修復出来形帳」(慶応元年・1865年)が発見されたことで、箱根関所の建物や構造物などの全貌が明らかになり、発掘調査や資料の分析結果に基づいて建物の復元や関所周辺の環境整備を行うことができたそうです。

江川文庫は韮山代官を務めた江川家の膨大な書物がおさめてあります。江川邸に行った過去記事はこちら。
http://tottokocubtaro.seesaa.net/article/157435164.html
江川太郎左衛門英龍関連(反射炉)
http://tottokocubtaro.seesaa.net/article/155440045.html

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入場料を払って門の中へ。御制札場に掲げられた関所の役割が記載された高札。

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入って左に足軽番所。手前に獄舎があります。件の処刑されたお玉は沙汰が出るまで2ヶ月牢で過ごしたとされています。ここにいたのでしょうか。

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足軽番所の前に三つ道具建(みつどうぐだて)があります。手前から刺股(さすまた)、突棒(つくぼう)、袖搦(そでがらみ)。 足軽たちが控えています。完全復元される前の関所施設を観光したことがありますが、そのころにあった人形と大違いです。(以前のははりぼてみたいでした)。

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足軽番所にあった井戸。2001年の遺構調査で木枠が見つかり、木枠を復元したところ、2007年に井戸として復活したそうです。今でも一定水位を保っています。

足軽番所の向かい(門を入って右手)にある大番所(棟の裏側は上番所休息所)。旅人の関所改めを行った関所の中心となる建物です。役人が詰めていた面番所、休息所、湯殿、台所なども見られます。箱根で特に取り締まっていた出女の改めは面番所の前の縁側で行われました。担当は人見女と呼ばれる女性で、手形に記載されたほくろなどの身体的特徴もこっきり比べ合わせて本人確認をしたそうです。

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大番所のとなりにある厩です。厩と大番所の間を抜けると大番所の裏側になる上番所休息所(大番所と棟続き)。 

足軽番所の裏から行ける高台の遠見番所(書き忘れてましたが江戸口御門に入る前に行ける箱根関所資料館)等は時間の都合で寄らずに、京口御門を出ました。

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京口千人溜(きょうぐちせんにんだまり)と呼ばれる、旅人たちが関所改めを待つために利用された広場です。同様に江戸口御門の手前も江戸口千人溜となってます。

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京口御門を出るとお土産物屋さんなどお店が並び、その先で国道1号線にぶつかるので合流右折して進みます。このあたりが江戸時代の箱根宿の中心地です。旧箱根宿は京口の新町から箱根峠への上り口になる芦川までの、京口より西側になります。東海道を整備した当初は関所のみで宿場はなく、不便さに西国から要望が出て、幕府が西側の三島と東側の小田原から50軒ずつ移住させて宿場を作りました。その名残が三島町・小田原町と字名に残っています。そのうちに本陣が増えて、関所や本陣を旅人が敬遠して旅籠は減ったそうです。東側の江戸口には現・恩賜公園駐車場あたりに新谷町という小さな宿場もあり、合わせて旧箱根宿になります。この説明板は箱根関所南交差点から箱根駅伝ゴール(スタート)標柱の向かいにありました。

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国道1号線で旧箱根宿を進み、箱根関所南の交差点に到着。第3回旧東海道歩きのゴールです。甘酒茶屋から関所見学を含めて2時間(かからない)程度、出発地の小田原・早川口からは6時間に欠ける所要時間でした。

交差点左側に「駅伝広場」「襷TASUKI」と刻まれた彫刻(石碑)のあるスペース。この交差点を右折すると箱根駅伝往路のゴールになります。その(右側の)角に駅伝ミュージアムがあります。

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箱根駅伝の標柱。裏側は「スタート」になっています。

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箱根関所南交差点から見える駅伝ミュージアム。標柱の側から回り込むと大学ののぼりが立つ入口があります。駅伝ミュージアムに来たかったので、今回のゴールをここにしました。箱根寄木細工のトロフィーとメダル、実物を見ることができました。

撮影日:2015年4月19日(日)
所要距離:約20km(早川口−箱根関所南)
高度上昇量:938m
所要時間:約6時間

国道1号線を少し戻って海賊船乗り場隣りのバス停から箱根湯本駅までバスに乗って帰りました。国道1号線を通るバス、渋滞で湯本まで1時間かかりました。この道の渋滞は相変わらずですね。


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posted by ぽち at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 旧道を歩く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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